ボトルケージの設定
涼しい、あるいは雨天のレースでは問題になりませんが、暑いレースではパフォーマンスを維持するためにも、水分が必須です。
夏場、晴天という条件下では、気温が30°あるいは30度を超える中でのバイクライドとなります。体内の水分が2%失われると、パフォーマンスが10%低下するという報告もあります。
レースの距離にもよりますが、どのくらいバイクボトルを用意すればよいのかを考えてみましょう。
●51.5km程度のレースであれば2本
●ミドル〜ロング 3本 あるとかなり楽になります。短い距離のレースでは、バイク中にエイドでボトルをもらえる大会はあまりありませんが、ミドル以上ではエイドでバイクボトルを手渡してくれます。
飲み終えたボトルは、たいていエイドの前に接地されているネット(ボトルキャッチャー、海外ではBottle Dumpなどと呼ばれる)に投げ入れ、エイドで新しいボトルを受け取るのです。
ショートでも実際にはボトル1本(500ml程度)しか飲まない場合でも、体にかけて冷やすという考えから、2本用意しておくと安心です。
ロードバイクの場合
ロードフレームであれば、通常ボトルケージは2個付けられるため、ミドル程度の距離までであれば問題ありません。 ロングの大会や、特に暑い日など、ボトルは3本欲しい!という時にはチョイスが2つあります。
●エアロバー上のシステム等を使う
●次のTTバイクのようにサドル後方のボトルケージを使う
TT(トライアスロン)バイクの場合
TTフレームはシートチューブにボトルケージ取付穴がないタイプがほとんどのため、サドル後方にボトルケージを取付るのが一般です。この部分は正面から見ると人間の体の影になるため空力的にも有利です。
フレームに1カ所、サドル後ろに2カ所の合計3カ所を確保できます。
オススメはサドル後方とDHバー付近にハイドレーションを追加することで、アルミやカーボンなど各種用意されています。
リアタイプではスペアタイヤ、ボンベなどもサドル後方にセットできます。
●エアロバー上のハイドレーション・システム
近年は最も空気抵抗の少ないボトル取り付け位置ということで、特にロングディスタンスではエアロバー上にハイドレーションをつけることが主流になってきました。
【XLAB TORPEDO VERSA 500/200】
従来のTORPEDOシステムのメリットはそのままに、ガーミンだけでなくキャットアイ等のサイクルコンピュータに対応するシステムになりました。取り付けもワンタッチで簡単。
標準のTORPEDOボトルだけでなく、一般的な74mm径のバイクボトルも使用できます。
500と200の違いはプレートとボトルケージがカーボンか、樹脂製かの違いです。
ちなみにボトル単品販売があるので、DHバー上のボトルケージがある場合は、Torpedo Refileボトル キットを買うことでハイドレーション部分は使用できます(コンピュータマウントは無し)
●TORPEDO VERSA 500 : カーボンプレート&ケージ採用
●TORPEDO VERSA 200 : 樹脂製プレート&ケージ採用
【プロファイルデザイン FCシステム】
プロファイルデザインの新しいフロントハイドレーションシステム。
XLABのTORPEDOシステムのような細長いボトルとコンピュータマウントを備えたタイプ。
エアロバー間隔70〜140mmに対応し、特徴は手前側にジェルなどを収納できるボックスがあること。
ただし全長が長くなるので、バーが短いと装着ができません。
●マウントも含めたFC25システム
●FC25ボトル単品
【スピードフィル A2 システム】
よく考えられたボトルシステムで、黒い蓋を開けドリンクの再充填可能、飲みやすいフレキシブルホースと、トレランなどでお馴染みの吸い口が付属します。
特徴として分割タイプのため付属のボトルだけでなく、一般的な保冷ボトル等を利用することもできます。
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A2+Z4ケージバンドル :ボトルケージ、ストラップ、ガーミンマウントが付属します。
【XLAB TORPEDO Kompact】
ワンタッチで取り付けられるボトルシステムで、押した分だけドリンクが出てくるアクアショットボトルが付属。コンパクトな形状なのでエアロバーが短い場合にも装着できます。
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XLAB TORPEDO Kompact100 (樹脂製プレート&ケージ)
●XLAB TORPEDO Kompact500(カーボン製プレート&ケージ)Coming soon
【プロファイルデザイン HCシステム】
エアロバーにベルクロで固定するプレート、樹脂製ボトルケージ、エアロボトルのセットです。
ストローは上に伸びるだけと、単純な構造で価格が安いのが特徴です。
DHバーの間隔が10cmほど必要で3Tのエアロバーのように狭い場合には取り付けられません。価格は安いのですがストローはちょっと堅めでフレキシビリティはありません。
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AERO HC システム
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ボトル単品(AERO HCボトル) 単品販売あり
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プレート(AERO HCブラケット) 単品販売あり
【エアロバーに挟むボトル】
最も価格も安いのが、プロファイルデザインの
エアロドリンク (約850ml)と
アクアライト (約620ml)です。
●注意点:
1. エアロバーの間隔(隙間)が5cm程度の狭い設定では、ボトルを挟んで付属のゴムを回して固定できますが、これより広い場合安定して固定できません。その場合は別売のブラケットキットを使って固定します。
2. あまり小さいフレームで、エアロバーの位置が低い場合など、前輪にボトルが擦ってしまう場合があります。アクアライトでくぼみのあるクランプ部分下が14cm、エアロドリンクで15cmです。
下画像にある別売 ブラケットキット を使って上方向にボトルを持ち上げて固定することで揺れにくくなります。
プロファイルデザイン ベースバー・ブラケットキット の使用
ベースバーブラケットキットを使うと、エアロドリンク or アクアライトを固定できるだけでなく、付属のブラケットを上から挟み込んで、そこに通常のボトルケージを固定できます。これでショート/ロングと使い分けることができます。
※ベースバーブラケットキットを装着するには、ハンドルにブラケットを通す必要がありますので、いったんエアロバーやブレーキレバー等を取り外す必要があります。
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